Wednesday 17 January 2018

ヴォルケイノ・シスターズのために

15日(月)のB&Bでのイベント、おかげさまで30人以上のみなさんにご来場いただきました。ありがとうございました。

新しい店舗、話し手はバーカウンターみたいなところで高い椅子にすわります。音響もよく、以前とはちがった雰囲気で場作りができます。

今回はまず赤阪さんが1時間ほどイザナミを火山の女神と解釈する自説を語り、ついでぼくが『ハワイ、蘭嶼』から女神ペレとハワイ島の熔岩平原をめぐる短いエッセー2本を朗読し、さらにペレと豚の姿をした半神半人の文化英雄カマプアアの対立をめぐる短い話をしました。そのあとは対談と質問。

火山とは、まさに卑小な人間にはどうにもできない圧倒的な自然力の現われそのものです。そして火山島で生きていくのは、われわれ列島人の運命。何よりも火山活動は、われわれの意識を、人間社会が見過ごしている時間の層に引き戻してくれます。

地水火風を考えずして、われわれの心なし。この「火山」という主題系、「動物の命」とともに、これからも持続的に考えていきたいと思っています。