2014年12月25日木曜日

地形と気象

左右社のウェブサイトで、新しい連詩の試みを始めました。題して「地形と気象」!

http://sayusha.com/webcontents/c11

暁方ミセイさん、ぼく、大崎清夏さん、石田瑞穂さんの順に、ソネット連作を書きついで行きます。週1回更新の予定。

まちがいなく、相当におもしろいものになります。ぜひお読みください。

2014年12月21日日曜日

『ほんとうのうた』上映会@サラヴァ東京

12月24日、クリスマス・イヴ。渋谷のサラヴァ東京で河合宏樹監督『ほんとうのうた』が上映されます。1日3回、最終回のあとには小島ケイタニーラブのライヴという流れ。

2011年12月24日にここで初演された、われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』の旅を追って作られたドキュメンタリー。この機会にぜひごらんください!

http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20141224.php

2014年12月20日土曜日

『ハワイ、蘭嶼』

新しい本ができました。題して『ハワイ、蘭嶼 旅の手帖』(左右社)。ハワイ諸島、そして台湾の南東の離島・蘭嶼を舞台とする旅のエッセーです。ぼくが撮影したスナップ写真多数。五十嵐哲夫の渾身の装幀で、美しく仕上がりました。

24日から店頭に並ぶと思います。クリスマスの贈り物に、ぜひどうぞ!

2014年12月6日土曜日

大学院進学を考えているみなさんへ

理工学研究科新領域創造専攻のII 期入試、年が明けたらすぐに出願期間です。

http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/examination/index.html

進学を考えているみなさんは、まずは指導を希望する教員に研究計画を郵送してみてください。ディジタルコンテンツ系の中での人文系・芸術系の教員は、ぼく(批評理論、デザイン人類学、文化研究全般、クリエイティヴ・ライティング)、倉石信乃さん(美術史、写真史、批評)、波戸岡景太さん(現代文学、コンテンツ批評)の3名です。もうひとり清岡智比古さん(世界映画、都市文化論)がいますが、来年度は特別研究でお休み。

だれか自分の研究(予定)分野にいちばん近いと思う人にコンタクトをとってください。もちろん、その後の話し合いで指導教員を変更することもできます。

ぼくの研究室では、現在進行中の修士研究は3件。フラの舞踊人類学的研究、ミュージックビデオにおける映像と音楽の関係、そして2000年代以降の日本映画論。来年度、すでに入学が決まっている2名の専攻予定分野はカリブ海研究と観光人類学です。

郵便住所は

214-8571 川崎市多摩区東三田1−1−1
明治大学理工学部 (教員名)

それでは、連絡を待ってます!


2014年11月30日日曜日

今年も作品展を

毎年、学生たちとの作品展(+関連図書の展示)を開催しています。明治大学生田図書館のギャラリー・ゼロで。今年もやります。12月3日(水)より。今年のテーマは「水」。ぜひいらしてください。ぼくは9枚の写真を展示します。以下、作品タイトルと作者によるコメントを。

*****


川、湖、ダム湖、海へ
管啓次郎

 ある年、早春の奥入瀬渓谷を走った。葉のない樹林を明るい陽射しがみたし、そこは光の国だった。渓流は鮮烈。勢い良くほとばしる水が撥ね、光が撥ね、心を削った。手をふれると冷たい水だ。どんな命が隠れているのか。どんな時間を流しているのか。
 そこから上流にむかうと、川の始まりには湖があった。十和田湖。大きく深い水瓶のようにして火口に雪解け水が溜まり、湖になったのだった。ミズウミというが、ここはウミと変らない。北風が雲を飛ばし、どんよりとした灰色の層からときおり光と雨が降ってくる。波が立つ。しぶきが飛ぶ。
 
 別の年、沖縄本島の北部をひとりで走ってみた。福地(ふくじ)ダムは貯水目的でアメリカ軍が建造した石積みのダムで、それはまるで知らない土地の古代からやってきたピラミッドのようにも見えた。ダム湖はしずかだ。人工物ではあるけれど、できてしまえばダム湖もみずうみ。水面にはさびしい心と歴史が写っている。
 そのまま北上し、この島ではこれ以上行けないところにたどり着いた。辺戸岬、ここが沖縄本島の北端だ。海がどれほどの年月打ち寄せてきたのか、波の造形力をこれほど感じさせる場所はない。岩に無数の穴が穿たれている。北の水平線上に与論島が浮かんでいる(浮かんではいないけれど)。

 水はどこまでめぐるのだろう、水はいつまであるのだろう。そもそも、いつどうして、地球には水ができたのか。なんの答えも知らぬまま、水をたどっていつも歩いている、走っている。流れる水のかたわらで、ぼくの体にも水が流れている。

「動物のいのち」終了

29日(土)、明治大学中野キャンパスホールでのシンポジウム『動物のいのち』を開催しました。

第1部として、12名のアーティスト、研究者による、ひとり15分のショートプレゼンテーション。ついで第2部は、ディスカッサント2名を加えて、全員によるパネルディスカッション。驚くべき言葉が次々と飛び出す、深い意味を帯び沈黙に裏付けられた場が生じました。

ぼくにとっては、これまでの人生で自分が企画した、もっとも重要なイヴェントとなりました。

発表者、オーディエンスのみなさま、ほんとうにありがとうございました。人間社会をどうにかしようと思ったら、動物との関係を見つめ直すほかありません。次の動きを、早くも考えています。今回来られなかったみなさん、次回はぜひどうぞ。

赤阪友昭さん、片桐功敦さん、木村友祐さん、佐川光晴さん、佐々木愛さん、高山明さん、橋本雅也さん、服部文祥さん、纐纈あやさん、古川日出男さん、分藤大翼さん、山口未花子さん、石倉敏明さん、波戸岡景太さん、ほんとうにありがとうございました。みなさんのそれぞれの道が、また未来のどこかで交差することを、心からお祈りいたします。

2014年11月28日金曜日

「週刊朝日」12月5日号

「週刊図書館」のページに、マルグリット・デュラス『ヒロシマ・モナムール』(工藤庸子訳、河出書房新社)の書評を書きました。

「ヌヴェールという地名に英語のnever が複数形で書きこまれていることを、ふと思った。けっして帰って行けない土地、時間。けっしてくりかえしてはならない悲劇、行為」


2014年11月26日水曜日

沖縄で

連休、沖縄でふたつの学会に参加しました。いずれも会場は名護市の名桜大学。ゲイリー・スナイダー研究者の山里勝己さんが学長を務めている、小高い丘の上のきれいなキャンパスです。

まずISLE-EA (International Symposium on Literature and the Environment in East Asia)。韓国、台湾、日本をはじめとする東アジアの環境文学研究者が隔年で集まる、重要な国際シンポジウムです。今年のテーマは "Unsettling Boundaries: Nature, Technology, Art"でした。上記の国のみならず、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどからも参加者があり、充実したパネルがいくつも組まれました。

ぼくは初日に基調講演。"On the Re-wilding Coast: Reflections after 11 March, 2011" と題して、社会と自然の関係を全面的に問い直す機会となった東日本大震災と原発事故後の状況について話しました。畠山直哉さん、赤阪友昭さん、片桐功敦さんから、すばらしい写真をお借りして、ぼく自身が撮影した動画や写真とともに、東北の土地で考えてきたことを伝えようと試みました。

二日目の基調講演はアメリカで活躍するドイツ人批評家でUCLA教授のUrsula Heiseさん。エコクリティシズムをリードする、第一人者です。

思えば1997年、メキシコのプエルト・バジャルタで開催されたACLA(アメリカ比較文学会) で、エコクリティシズムをめぐるはじめてのセッションが組まれたのでした。組織したのはパトリック・マーフィー。上記のハイザ、動物をめぐる理論で知られるキャリー・ウルフ、ぼく、みんなこの分野にとりくみはじめたばかりのころでした。ぼくがゲイリー・スナイダーとヤキ族のエスノポエティクスについて発表したのは、このときでした。

シンポジウムが終わり、日曜日の午後は辺野古へのフィールド・トリップ。あまりに美しい海。基地の建設はとりかえしのつかない破壊をもたらしますが、この海岸で改めて、アメリカと日本との関係、ヤマトと沖縄の関係を、考えないわけにはいきませんでした。すぐお隣の台湾、韓国のみなさんにも、この海の光が、強い印象を与えたようです。

海外からのみなさんと別れて、月曜日はASLE-JAPAN (文学・環境学会)の第20回大会。創立20年を迎えて、大きな転換期にさしかかっていることを再確認しました。まず文学研究を、さらに広い環境人文学、そしてアートへと開いてゆくこと。そして、ともすれば英語圏研究者主体になりがちな研究共同体に、日本文学、他の外国語文学のみなさんの参加を促し、アジア・太平洋圏や北欧(環境人文学の先進地域です)との交流を作り出すこと。

ぼくとしては、写真家、映像作家、造形作家、音楽家、舞踊家、いろいろなかたちで表現にとりくむ人たちにもぜひ参加していただき、文学・人文学研究との接合を試みていきたいと考えています。

興味がある方は、「学会」という名前を敬遠せずに、ぜひお気軽にご参加ください。

2014年11月19日水曜日

「新しい野生」のために

写真家の赤阪友昭さんらと、なんとか実現したいねと相談しているのが、オランダ映画 De Nieuwe Wildernis (The New Wilderness)の上映。今年のレンブラント賞(オランダの最高の映画賞)受賞作で、12週間で70万人が見たという大ヒット作です。

http://www.thenewwilderness.com/

アムステルダム近郊の自然保護区、オストファーデルスプラッセンを舞台とするドキュメンタリー。あの大都市のすぐそばにこんな野生動物の地帯があるなんて、と心から驚きます。

その核心をひとことでいえば、re-wilding つまり再野生化。日本列島も、その方向に進路を修正してゆかないかぎり、未来はありません。

土地は人だけのものではない。すべての鳥獣虫魚と分かち合うことを真剣に考えれば、まずまず、まちがいなく土地に生きてゆけるはずです。過去百年ほどのやり方を改めて。

この作品を買いつけてくれる配給会社、ありませんか? 公開まで、なんでも協力します。赤阪さんはすでに現地取材を行なっているし、華道家の片桐功敦さんもそう。ぼくも来春には行ってみるつもりです。

そしてそんな場所を、地帯を、日本列島に作り出すことを、一緒に考えませんか?

いかんせんこのすばらしい作品、オランダ語版しかありません。ぼくも全体を見ましたが、せめて英語字幕がないと、話の内容はほとんどわからず。オランダ語が得意な人、これを見て、ぜひ教えてください。よろしくお願いします!

2014年11月10日月曜日

梨木香歩『ピスタチオ』

梨木香歩さんの『ピスタチオ』がちくま文庫に。ぼくは解説を書きました。

水とアフリカをめぐる壮大な小説。そしてその全体を「物語論」として読むこともできます。そのあたりを。読んでみてください。

「旅きり」完結!

2年間にわたって連載してきた「すばる」の巻頭グラビア「旅ときりぎりす」、12月号の「アンカレッジ」をもって完結しました。ご愛読ありがとうございました。来年の秋くらいに単行本としてまとめたいと思っています。

旅のスナップ写真と短い文章だけ。このスタイルはやっていて楽しく、いくらでも続けられそうな気もしたのですが、次の旅はもっと緻密なものに。

またどこかで!

2014年11月9日日曜日

午前3時の川

金曜日、下北沢B&Bでの赤阪友昭・小島ケイタニーラブのイベント。前半は主に赤阪さんが月の話をし、ケイタニーが歌い、後半はアラスカの話になって、ぼくも参加しました。

開始前に「詩の朗読を」といわれ、何ももっていなかったので隣のTag Cafeに行ってあわてて書いたのが次の詩。でも現実の映像が頭の中にあってそれをなぞっただけですから、あっというまに書けました。途中でケイタニーのギターの伴奏が入り、そのまま「フォークダンス」の合唱でエンディング。楽しい晩でした。またいつかアラスカに行きたい。

*****

「午前3時の川」


明け方にきみはやってきた
6月の森の夜明けだ
午前3時にやって来たんだ
川が海に流れ出るその場所へ
川だって? そう冷たい水の川だ
黒い岩の岸辺にむかって
激しく水が流れ落ちる
しびれるほど冷たい水だ
なんというさわやかな場所だろう
しぶきを浴びながらぼくは待った
岩のようにうずくまって
本当には暗くならない夜の底を
鮭たちが途切れめなく遡ってゆく
水よりも多い魚の群れ、川底が見えない
流れ落ちる水よりも速く遡る鮭たちの肉だ
ウィスキーよりも濃い色をしたゆたかな鉄の水が
森のあらゆる気配を溶かしている
ぼくは待っていた
長いあいだ待っていた
そこにきみが来たんだ
何も気にせず、何も恐れず
流れの対岸に森からふと現われて
そしてきみの漁がはじまった
川岸の黒い岩に足場をたしかめて
若いお尻を高くあげて顔を水につっこむ
ほら!ほら!大きな鮭をくわえた
身を強くふるわせる鮭をたちまち水に落とした
でもきみは挫けない、鮭の流れは途切れない
ほら!ほら!また鮭をくわえた
尾を強く打つ鮭をきみはしっかり嚙み
両腕でかかえこんで大きな魚を捕まえる
それからのっそり森に入ってゆく
濃い森陰で食べるために
その赤い肉を食べるために
さわやかな肉を食べるために
ぼくは知っている、きみはその頭と
ぎっしりと腹につまったつぶやかな卵しか食べないことを
きっかり7分後、きみはまた出てきて
また褐色の冷たい流れに頭をつっこむ
鮭たちのパニック、噴水のように跳ねる魚たち
きみはのんびりと夢中になってきみの食事を準備する
ブラック・ベア、黒熊、若い娘、黒い毛の
森の娘、アラスカの川の、
遡上する鮭たちを捕えて
その骨を森に返す
それがきみの食事
それがきみの仕事
ほら、空が明るくなった
ほら、森が目を覚ます
きみの食事の贅沢な残り物を狙って
鷲たちが空を舞う
からすとかもめがじっと待つ
アラスカの朝の森だ
森と海のあいだ
午前3時の川

2014年10月27日月曜日

「現代詩手帖」11月号

われわれのプロジェクト「見えない波」が、この号の特集のひとつとなっています。古川日出男、石田瑞穂とぼくの共同詩。そして和合亮一さんを加えた座談会、ロンドンおよびルーアンでのイベントの現地の方によるレポートが掲載されています。ぜひごらんください。

2014年10月25日土曜日

諏訪敦彦さんをお迎えして

先日お知らせした『異境の中の故郷』、下北沢B&Bでの上映会が決まりました。

http://bookandbeer.com/blog/event/20141109_b_ikyou/

ゲストは映画監督の諏訪敦彦さん! 大川景子監督の師匠です。このドキュメンタリーを、文学者の「記録」ではなく独立した映像作品として論じるとき、何が見えてくるか。逃せないイベントです。

温又柔が進行役。この映画をまだごらんになっていない方、ぜひどうぞ。

アラスカの話をしようか

11月7日、下北沢B&Bでの赤阪友昭+小島ケイタニーラブのイベントにゲストとしてお招きいただきました。

http://bookandbeer.com/blog/event/20141107_tusukinooyamatokokopeli/

かれらのプロジェクトは「月」をめぐる話のシリーズ。今回は7月に赤阪さんと旅したアラスカ、そして熊の話をします。もちろん、ケイタニーの歌もあります。

ぜひいらしてください。

2014年10月24日金曜日

ボヤン・ラドヴィッチとの対談

11月9日(日)には下北沢B&Bで、スロヴェニアの写真家ボヤン・ラドヴィッチとの対談です。

http://bookandbeer.com/blog/event/20141109a_now-then/

中欧スロヴェニアから世界を見る彼のヴィジョンにふれる、またとないチャンス。富山県氷見市での滞在制作による作品も紹介してくれます。

ぜひいらしてください。そしてこの夜には、もうひとつの見逃せないイベントが。発表を待ってください。

2014年10月23日木曜日

山崎佳代子さんとの対談

11月3日、山崎佳代子さんの非常に重要な著書『ベオグラード日誌』(書肆山田)をめぐって対談します。ジュンク堂池袋本店にて。

http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=7067

繊細きわまりない詩人にしてベオグラード大学教授、山崎さんはかつてのNATO軍による空爆のあいだもベオグラードに留まり、この都会の破壊と再生をつぶさに見てきました。

強烈な魅力のある都市です。その生きた現代史をたどりながら、国家とは何か、国際社会とは何か、そこで生きる個人はどんなふうにみずからの運命を切り拓いてゆけるのかを考えてみたいと思います。

2014年10月21日火曜日

『異境の中の故郷』上映会

週末はリービ英雄をめぐるドキュメンタリー映画『異境の中の故郷』(大川景子監督)のひさびさの上映会でした。18日(土)は名古屋市立大学。19日(日)は金沢のオヨヨ書林せせらぎ通り店。

http://ikyou-kokyou.jimdo.com/

いずれも熱心なお客さんに恵まれ、終了後のトーク(監督、温又柔、ぼく。名古屋では土屋勝彦さんも加わる)も毎回ちがう内容で、新しい何かを指摘できたと思います。

オーディエンスからの質問も、いつも貴重な指摘が多いのですが、ときどき勘違いされたままに終わったなと思うこともあります。たとえばリービさんはなぜ日本語を創作言語として選んだのか、という質問。これに対しては、中国語の専門家であった父親が日本語を軽んじていたため、あえて、といったエディプス的説明を、ついしてしまいました。すると当然ながら「それでわかった」という反応が得られます。しかし、その程度の説明でわかることなんて何の意味もないのだ、という部分までは伝わらない。その説明がまちがっているわけではないのですが、そんなストーリーでは、なぜあれだけの努力と時間を費やして日本語で書き続けるのかという謎の、ごく表面にふれただけにとどまります。

謎を謎だとはっきり呼ぶようにしなくてはならない、安易な説明や解釈は邪魔なだけ。そうした手触りを、むしろはっきり述べる努力をしなくてはならないのかと反省しました。

リービ英雄の文学を語る上で絶対に欠かせない、極端なまでにゆたかな映画であることは疑いの余地がありません。毎回、何か新しい発見がある。ということは毎回、必ず上映後のディスカッションを、深みに光がさすまでやらなくてはならない。

まだ見ていない、ぜひ見たいという人が多いため、東京でも近日中に上映会を企画します。ご期待ください。


2014年10月15日水曜日

英語詩のレヴュー

ぼくの連作Walking Poems(日本語から自分で英訳)の一片を、イギリスの詩人George Szirtesさんがご自分のブログで取り上げてくれました。

http://georgeszirtes.blogspot.jp/

彼は2004年のT.S. Eliot賞詩人、ハンガリー系。この賞はイギリスの最重要の詩の賞で、シェイマス・ヒーニーやデレク・ウォルコットも受賞しています。

さすが、第一線の詩人の慧眼が光った、非常にいい評です。これでまたこっちもやる気が出てきました。

ぼくのAgend'Ars 4部作は、いずれ全体を英語で出版するつもりです。数年がかりの作業になるでしょうが、のんびり待っていてください!

台風過ぎて

台風接近の中で行なわれたB&Bでの鼎談。お客さんゼロを危惧していましたが、さいわい10名ほどのみなさんが集まってくださいました。和気藹々とした話の内容は、旅、読書、歩行、執筆。

来週、第一詩集が刊行される、カリスマ・フラ語教師として知られる清岡智比古さん、詩誌「妃」の編集発行人で細胞生物学者の田中庸介さんもかけつけてくれて、ほのぼのといい会になりました。お出かけいただいたみなさま、ありがとうございました!

そして今日は台風一過の鮮烈な青空。気持ちのいい一日。進行役の小林英治さんに教わった、静岡県清水町の柿田川を訪ねる小さな旅を、近いうちに計画したいと思っています。

2014年10月12日日曜日

13日(月)はおなじみB&B

明日の夜、下北沢の本屋B&Bで、三角みづ紀さん、大崎清夏さんとの鼎談です。テーマは「旅」。今年の朔太郎賞、中也賞詩人との、気取らない無駄話。台風かもしれませんが、ぜひいらしてください。詳細はB&Bのサイトを検索して、ごらんくださいね。

「旅ときりぎりす」23回

文芸誌「すばる」の巻頭グラビア、「旅ときりぎりす」。23回はアルバニア、アドリア海に面したリゾート町ドゥラスです。そんな場所に自分が行くなんて思ってもみなかった町のひとつ。ぜひごらんください!

そして来月は、いよいよ最終回(第24回)。この連載、来年の秋までには単行本にしたいと考えています。それも画期的な、類例のない、仕掛けのある。

やっていて、本当に楽しい企画でした。

「妃」16号

田中庸介編集の詩誌「妃」の16号が出版されました! 力作ぞろいです。ぼくは「移住論」という160行ほどの作品を発表しました。

庸介さんや長谷部浩嗣さんらの世代を中心に、30代から50代以上までずいぶん年齢幅のある、多彩な顔ぶれ。このあいだ札幌で一緒にジンギスカンを食べた歌人・山田航も、初の自由詩に挑戦しています。

不思議なもので、なぜか旅と家族に主題が収斂していきました。予め決めた主題ではなく、こうして事後的に見出されるのが、真の主題。

12月に、朗読会を企画しています。詳細はまた。どこかで、ぜひ手に入れてください!

リトアニアから戻って

リトアニアへの旅から戻りました。

首都のヴィルニウスで2回、詩祭のメイン会場だったドルスキニンカイで1回の朗読。各国の詩人たちとの出会いにも(ここでも)恵まれ、非常に充実した日々でした。

ドルスキニンカイは川と湖に彩られた美しい町。サナトリアムとリゾートが点在し、日本でいえば軽井沢みたいな場所なのでしょうか。

さすがの北国、すでに本格的な秋で、朝など気温は7度くらい。毎日降りしきる落葉が、否応なく世界の無情を教えてくれます。

しかしリトアニア、すばらしい国でした。インド=ヨーロッパ祖語研究にリトアニア語が鍵を握るのは、よく知られた事実。ソシュールも真剣に勉強していたし、比較言語学者にはギリシャ、ラテン、サンスクリットといった古典語と並んで必須の言語です。

同時にここは、ソ連とナチス・ドイツに徹底的に蹂躙された地域。第2次大戦終結前後に30万人のリトアニア人が虐殺されたといいますが、うち5万6000人ほどは、ナチス時代にリトアニア人によって殺されたユダヤ系住民。

ヨーロッパのこの血なまぐさい歴史、そしてその歴史を忘れず正確に語り継ごうとする努力を思うと、現在の日本で猖獗をきわめる歴史修正主義の愚かさに、やりきれない気がします。

詩作についても多くの示唆を得ました。今後少しずつ、その啓示を生かしていきたいと思っています。将来ぜひまた再訪したい地域です。

2014年10月2日木曜日

リトアニアにて

リトアニアの国際詩祭「ドルスキニンカイ詩の秋2014」に招待され、リトアニアにやってきました。リトアニア語といえばインド=ヨーロッパ祖語研究の鍵をにぎる言語。映像作家ヨナス・メカスの母国であり、ぼくがもっとも好きな哲学者アルフォンソ・リンギスの父祖の土地(リンギス自身はアメリカの移民2世)でもあります。

早速、昨日、首都ヴィルニウスの書店 Mint Vinetu での朗読会に参加しました。「非在の波」連作から、日本語原文を朗読。用意されたリトアニア語訳を、同席したディレクターが読んでくれました。

きょうは移動日。森の町にむかいます。

「毎日新聞」9月29日夕刊

「毎日新聞』9月29日の夕刊にエッセー「歴史を喚起する詩の冒険へ」が掲載されました(タイトルは文化部による)。

先日の北海道での岡部昌生さんとのトーク(札幌、奔別)を受けて、詩の主題としての産業(いい例が新井高子『ベットと織機』、和合亮一『廃炉詩篇』)についての予感を記したものです。ぜひごらんください。

現代詩が歴史、産業、社会にとりくむべき時がはっきりと来たと思っています。さて、自分には何が書けるか。これから、ふらふらと考えていきます。

2014年9月15日月曜日

秋の北海道で

ぼくがもっとも尊敬する現代美術家のひとりである岡部昌生さんとの、二つのトーク・イベントにお招きいただきました(福島県立博物館を中心とする「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト2014」の一環です)。

13日(土)は大通り公園のはずれにある瀟洒な札幌市資料館での「札幌で語る<近代>」。佐藤友哉さん(札幌芸術の森美術館長)および岡部さん、港千尋さんとぼく。フロッタージュによる歴史記述者である岡部さんのお仕事を出発点として、近代という枠組のはじまりと終わりについての、大変に刺激的なディスカッションになりました。

14日(日)は「北海道・福島/炭鉱・アート」が主題。まず、その会場に打たれました。三笠市にある旧住友奔別(ぽんべつ)炭鉱。廃され赤く錆びた姿をさらす縦坑のやぐらを見学したあと、石炭積出ホッパーと呼ばれる巨大な建物の廃墟に展示された岡部さんの100メートルにおよぶ作品を前にしてのイベント。渡邊晃一さん(美術家、福島大学教授)と岡部さんの対話ののち、吉岡宏高さん(炭鉱の記憶推進事業団理事長)のきわめて的確なこの場所をめぐるお話をうかがい、さらに港くんとぼくが加わって、エネルギーと近代、福島と北海道をめぐる話を発展させていきました。

すでに秋の北海道が、その土地が、いろいろな考えを強いてきます。近現代という時代の非情さとさびしさの影にあるものを探りながら、ヒトとその技術がはらむ問題、ヒトという種と他の生命たちの関係を、これからも言葉にしなくてはなりません。

次は11月の「動物のいのち」シンポジウム。




2014年9月9日火曜日

『ちくま新書ブックガイド』

ちくま新書の創刊20周年を記念するブックガイドが発行されました。この新書の中から「印象に残る1冊」を116人の人たちが選んでいます。

ぼくは服部文祥さんの『サバイバル! 人はズルなしで生きられるのか』を選びました。

おもしろいもので、どの本を選びどのように紹介するかで、選者の人柄などもなんとなくわかってきます。読みたくなる本がたくさんあって困りますが、特にいまの興味からいってすぐにでも読みたいのは

山下祐介『東北発の震災論』(選者は鎌仲ひとみさん)
山下祐介『限界集落の真実』(山内明美さん)
松戸清裕『ソ連史』(黒田龍之助さん)
国分良成『中華人民共和国』(塩沢英一さん)

あたりでしょうか。評の中では、中条省平さんの『<狐>が選んだ入門書』評が、とりわけ心に残りました。

ともあれ、大変に刺激的ないい小冊子ですので、今後書店で見かけたらぜひもらっておくことをお勧めします!「定価0円」です。あの知る人ぞ知る、知らない人はまったく知らない、高品質リトル・マガジン『北と南』の編集長・河内卓の仕事みたいです。


2014年9月6日土曜日

『三角みづ紀詩集』

思潮社・現代詩文庫206として『三角みづ紀詩集』が刊行されました。ぼくは福間健二、池井昌樹、野口あや子のみなさんとともに、解説エッセーを寄稿しています。

この刊行を待つ間に、みづ紀さんの昨年の詩集『隣人のいない部屋』が萩原朔太郎賞を受賞したとの発表がありました。おめでとうございます! それはまさに詩人・三角みづ紀の最大の転回点を記す詩集。その現在地を視野に入れて、現代詩文庫も、お読みください。

ぼくのエッセーは「スロヴェニア作用」と題されています。静岡、スロヴェニア、小さな旅を彼女と共有し、彼女の変貌をまのあたりにすることができたのは、ぼくの大きな幸運でした。

『知の現在と未来』(岩波書店)

岩波書店創業百年シンポジウム『知の現在と未来』が書籍となって発売されました。昨年11月、明治大学を会場として行なわれたシンポジウムの記録です。ぼくは初日の司会・進行を務め、広井良典さんの基調講演のあと、高橋源一郎さんおよび長谷川一さんとのディスカッションに参加しました。

「資本主義と国家」を主題とする柄谷さんたちの二日めに対して、われわれの初日のテーマは「大学と出版」。限られた時間であまりに多くの論点が出て、十分な議論にはなりませんでしたが、ある範囲内で、知の変容の現状を話し合うことができたのではないかと思います。

ぼく自身は、遠からず大学(いまあるかたちでの)は消滅していくと思いますが、大学であろうがなかろうが「シーンを作り出すこと」の重要性は変わりません。「セノポイエーシス」という、われわれディジタルコンテンツ系の合言葉は、これからもいつまでも創造への鍵を握るでしょう。

答えのない問いの書。そういうものとして、読んでみてください。

「旅きり」22回

「すばる」10月号で連載「旅ときりぎりす」も第22回。2年間24回の連載もあと2回です。

今回はアオテアロア=ニュージーランド北島太平洋岸の「ギズボーン」。大好きな町のひとつ。ぜひごらんください!

アルバニアで朗読会

3日、アルバニアの首都ティラナのカフェ Woodstokで単独朗読会を開いてもらいました。東日本大震災以前の作品、以後の作品のいくつかを、ぼく自身による英訳(うち2片は日本語原文)、Belfjore Qose によるアルバニア語訳で交互に朗読。およそ70名のお客さんが集まってくれて、その後のQ&Aもすごい熱気でした。ぼくがクリームが好きだというと、ただちにWhite Room をかけてくれたり、お店のホスピタリティも完璧。ラテン世界の辺境、鎖国社会主義の国というイメージしかなかったアルバニアですが、その美しさ、人々の温かさ、センスのよさ、やる気、あらゆる面で感動の連続でした。

当然、また行きます。来年も。すばらしい経験でした!

ところでぼくの子供時代(中1のころ)さかんに飛び交っていた言葉が「アルバニア型決議案」。その後の台湾と中国の国際的地位を決めたキーワードでした。いまの自分の台湾との関係の深さを思うと、感無量です。歴史。知ろうとしなければわからない、知らなければ土地のことは何もわからない。第2次大戦以降の歴史について、これから真剣に勉強しなおすつもりです。

2014年9月5日金曜日

スロヴェニア語訳の出版

スロヴェニアの古都プトゥイでの国際フェスティヴァル「詩と葡萄酒の日々」に、2012年につづいて参加しました。

主な目的は完成したばかりのスロヴェニア語訳日本現代詩集について語ること。

この大きな詩祭では毎年、その年のテーマ国があり、2012年は日本年。福間健二、野村喜和夫、和合亮一、三角みづ紀さんとぼくが参加し、スロヴェニアの現代詩人4名との相互翻訳のワークショップを行ないました。昨年はこの4人が来日し、ワークショップを続行、そして明治大学と神戸大学で朗読会。

今回の詩集は上記の5名+2013年の日本代表・橘上、14年の石田瑞穂のおふたりを加えた7名の作品のスロヴェニア語訳をまとめたものでした。女性がみづ紀さんだけとは少なすぎますが、まずは興味深い内容で、すでにヨーロッパの多くの人々の関心を惹いています。

今回はぼくと瑞穂さんがこの詩集について語り、同時に詩祭で福島の現状をめぐる写真展を開催した赤阪友昭さんをまじえて、会場のみなさんとのディスカッションのセッションをもちました。活発な議論。

春の「見えない波」でも感じたことですが、ヨーロッパ(チェルノブイリと地続き)ではことのほか福島に対する関心が高いようです。そして、オリンピック誘致のために「福島の状況は制御下にある」と平気でいったわれわれの恥知らずな首相がいかに嘘つきであるかは、改めていうまでもなく、すでにヨーロッパでも誰もが知っていることになってしまいました。つくづく情ないことです。

書名はNovi svet (新世界)。この「新」にこめられた意味を、いつまでも問い直す必要があるでしょう。


2014年8月9日土曜日

ImaginAsia 2014

台湾の国立政治大学、タイのチュラロンコン大学との映像制作の共同ワークショップ、それがImaginAsia。創設以来5年めの今年は、われわれ明治大学がホストになって、高松および小豆島での4泊5日で開催しました。

すばらしい充実。「島の生活」を主題として、瀬戸内海エリアの特異な美とやさしさを満喫し、作品に反映させることができたと思います。

もちろんいろいろな問題が山積みです。しかし人間社会よりはるかに古くはるかにはるかにパワフルな土地、海の体験は、参加した全員にとって今後の大きな糧となることでしょう。

高松のe-とぴあとBOOK MARUTE、小豆島のMeiPAMとサウダージブックスと小豆島ヘルシーランドのみなさまには、お礼のいいようがないほどお世話になりました。ありがとうございました。

今日は瀬戸内海、台風11号の影響で荒れ模様だとか。無事に通過してくれることをお祈りしています。

ImaginAsia 2015はひさびさに台北の予定。参加したい人は、まだまにあいます、明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系を受験してください!

朗読劇『銀河鉄道の夜』

7月20日の明治大学アカデミーホール、27日のヴァンジ彫刻庭園美術館での『銀河鉄道の夜』公演は、それぞれまったく異なった空間に合わせた演出で、いずれもうまく行きました。やれるだけのことをやったという感じ。

昨年までのようなツアー形式は果たせませんでしたが、ともあれ、この朗読劇のひとまずの到達点をごらんいただけたと思います。

これからは特別な機会に単発で上演することになりそうです。海外公演も視野に入れています。もちろん、そのつど脚本も演出も変貌していくはず。

またどこかでお目にかかれることを願っています!

「旅きり」9月号

「すばる」の連載「旅ときりぎりす」、第21回にあたる9月号はサンタクルーズです。かわいい海ライオンの写真をぜひごらんください。

2014年7月21日月曜日

27日はクレマチスの丘へ

昨日20日、明治大学アカデミーホールでの朗読劇『銀河鉄道の夜』の公演は、おかげさまで500名を超えるみなさまに見ていただくことができました。大ホールでのまったく新しい演出。早朝から何度も打ち合わせと練習をくりかえし、なんとか開演に間に合いました。

楽しんでいただけたことと思います。水と人、生者と死者の関係、そして追悼と希望という主題を、小島ケイタニーラブの主題歌「フォークダンス」の新しいヴァージョンが包みこみました。

大ホール公演はこれで最後ですが、来週27日(日)には静岡県のクレマチスの丘に行きます。キャンドルナイト2014の1イベントとして、ヴァンジ彫刻庭園美術館内で『銀河鉄道の夜』を上演します。

http://www.clematis-no-oka.co.jp/event/candle2014.html

もちろん、大ホールとはまた大きく違った演出になります。ずっと小さな親密な空間で、夢のような声の舞台が展開することになるはずです。

クレマチスの丘は本当に気持ちのいいところです。ぜひ、いらしてください。

2014年7月15日火曜日

野崎歓さんとの対談

そのB&Bで18日、絵本の翻訳をめぐって野崎歓さんと対談します。

http://bookandbeer.com/blog/event/20140718_chiro/

絵本、この魅力的なジャンルについて、何が語れるか。ぼくが先頃訳した『チーロの歌』の全文朗読には、友人の工藤晋がフルートの即興演奏で参加してくれます。

ママとパパ! おばあちゃんとおじいちゃん! 子供たち、すべての。ぜひ遊びにきてくださいね。

朗読劇『銀河鉄道の夜』いよいよ!

われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』東京最終公演、いよいよ日曜日に迫りました。

http://bookandbeer.com/blog/news/milkyway-railway/

類例のない声の演劇として、ある水準を実現したと思います。ぜひ見にいらしてください。チケットは上記本屋B&Bのサイトからどうぞ。

「すばる」8月号

「すばる」の連載「旅ときりぎりす」、今月は「カッセル」です。いよいよあと4回で連載終了。最後まで楽しんでいただけるよう、思いがけない街を用意していますので、ご期待ください!

またこの号にリービ英雄さんのノンフィクション「模範郷」が掲載されています。ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷』(大川景子監督)を生んだ、昨年春の台中への旅。その秘密があいかわらず質朴な日本語で綴られています。

ぜひお読みください。

2014年7月3日木曜日

ドリアンさんのイベント@明治大学生田キャンパス

現在、明治大学生田図書館ギャラリー・ゼロで開催中のハンセン病を主題とした展示「いのち、ひたすら」は非常に充実しています。

同僚の浜口稔さんを中心とした企画です。7月4日、昨年、小説『あん』でハンセン病にまっこうから取り組んだドリアン助川さんをお招きしてのギャラリー・トークの会が行なわれるそうです。

http://www.meiji.ac.jp/koho/press/2014/6t5h7p00000hkm4c.html

ぼくは日本にいなくて行けませんが、ぜひいらしてください。

2014年7月1日火曜日

「読売新聞」7月1日

7月1日の朝刊・文化面に、「鉄犬ヘテロトピア文学賞」をめぐる紹介文を書きました。党派なき運動、群れなき渡りが、いまはじまろうとしています。まずは今年の受賞作2冊を、ぜひ手にとって、読んでみてください。

「現代詩手帖」7月号

「現代詩手帖」7月号にエッセー「この世界の異郷化にむかって <東京ヘテロトピア>その後」を寄稿しました。

思えば十和田奥入瀬芸術祭を機縁として高山明さんと知り合ってから、まだ一年あまり。偶然の出会いから「東京へテロトピア」「八戸ヘテロトピア」「鉄犬ヘテロトピア文学賞」と、次々に新しい流れが生じていきました。

「東京ヘテロトピア」は今後もつづきます。さしあたっては2020年まで。オリンピックを機に確実に新たな記憶喪失に陥る東京に対する、アナムネーシスの呼びかけ。

どこかの段階で、ぜひこの作品を体験してください。

2014年6月27日金曜日

セルビアで

一昨年の夏にベオグラード大学で開催されたシンポジウムの論文集が届きました。キリル文字が書けないので、許されよ。ぼくは "The Sense of Nature in Poetry" と題した短い発表と自作朗読を行ないました。

お世話になった山崎佳代子さん、ありがとうございました! そしてセルビアの水害に見舞われた地域のみなさまが、平穏な生活を取り戻されることを、神なきぼくも祈ります。

2014年6月23日月曜日

『遠いアトラス』文字化けのおわび!


6月21日発売の電子詩集『遠いアトラス』に2カ所文字化けが見つかりました。
誠に申し訳ありません。

6/23日15時以降にお買い求めいただいたお客様は修正版になっていますが、
それ以前にお買い求めいただいたお客様は無償で最新版を再ダウンロードすることが出来ます。

お手数をおかけして申し訳ありませんが、
下記の手順で最新版をダウンロードしてください。

http://book.mynavi.jp/blog/ebooks/2014/06/23/2780/

今後はこのようなことの無いように品質向上に努めますので、
ご理解のほどお願い申し上げます。

株式会社マイナビ
eBook編集部

土曜日の報告

土曜日の書店イベントの報告を、石田瑞穂さんが丁寧に書いてくれました。ごらんください!

http://traveling-songs.blogspot.jp/

2014年6月21日土曜日

そして受賞者は

本日午後3時、下北沢B&Bにて、第1回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の受賞者を発表しました。選考委員を代表して、木村友祐、温又柔と管啓次郎が、発表会に臨みました。

 下道基行『torii』(ミチラボラトリー)
 中村和恵『日本語に生まれて』(岩波書店)

いずれも、日本と日本語の輪郭を崩し、日本社会の全般的attitudeに変更を求める呼びかけの書。私たちの心に清新な風を吹き込む作品です。

下道くん、中村さん、おめでとうございます。おふたりの勇気に、われわれも学びたいと思います。

2014年6月20日金曜日

佐々木愛さんとの対談

三島のクレマチスの丘、ベルナール・ビュフェ美術館で、佐々木愛さんの個展Four Songs 開催中。その1室は、ぼくの詩と彼女の絵のコラボレーションに充てられていて、日曜日(22日)にはわれわれ二人の対談を行ないます!

http://www.buffet-museum.jp/kikaku/140412_2.html

無料ですが、要予約。明日21日に予約して、明後日ぜひいらしてください。「歩くこと」を主題とする話になるはずです。

『遠いアトラス』発売です

電子書籍『遠いアトラス』は明日21日発売です。夏至のお祝いです。それを記念して、作者3名による書店イベント、下北沢の本屋B&Bで。

http://bookandbeer.com/blog/event/20140621_a_atlus/

ぜひどうぞ!そしてなんと、このイベントの冒頭で第1回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」受賞作が発表されます。乞うご期待。日本語は、日本語に規定される感受性は、ここから変わります。

2014年6月19日木曜日

6月も半ば過ぎて

あっというまに6月も半ばですね。いくつか報告を。

1)雑誌「風の旅人」の復刊4号は特集「死の力」(http://www.kazetabi.jp/)。ぼくは「フジツボのように」という詩を寄稿しました。フロッタージュの芸術家、岡部昌生さんの活動に着想を得たものです。

2)札幌の書肆吉成が発行する小冊子「アフンルパル通信」の14号が完成。しばらく間が空いてしまいましたが、今回も充実した内容です。ぼくは連作「Agend'Ars」の37〜39を寄稿。書いたのはずいぶん前ですが、詩集4部作に収録した256片を書き終えたあとの「あとがき」のような内容です。

3)6月12日、金沢大学の結城正美さんが担当する「環境文学」にゲストとしてお招きいただき、2011年3月11日以後の自分の活動、特にアンソロジー『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)と、朗読劇『銀河鉄道の夜』についてお話ししました(後者も勁草書房から『ミグラード』として書籍化されています)。

ぼく自身の『ストレンジオグラフィ』についての話が少なくなってしまい、準備してきてくれた学生のみなさんは「あれ?」と思ったかも。時間配分がむずかしくて。ともあれ、少しでも刺激になったなら。この授業、「風の旅人」の仲間である田口ランディさんも、先日ゲストとしていらしたそうです。

結城さんは日本におけるエコクリティシズムの牽引役。いつも多くを教えられます。これからも、いろいろなかたちで、文学と環境研究をつなぐ試みを一緒にやっていきたいと思っています。ASLE-Japan(文学・環境学会)の他の仲間たちとともに。

4)その夜、オヨヨ書林せせらぎ通り店で、ぼくの小説「三十三歳のジョバンニ」(『ミグラード』所収)全文朗読会を開いていただきました。おりしもの豪雨が屋根を叩き、最高の雰囲気。雷鳴とともに自然のパーカッションでした。

全文朗読会は東京、那覇につづく3回めですが、今回は地元のギタリスト石川征樹さんとのジョイント。石川さんのワイルドかつ繊細なオリジナル曲もたっぷり楽しむことができました。店長の佐々木奈津さん、ほんとうにありがとうございました!

5)金沢からすぐ高松へ。8月に開催するImaginAsia 2014 国際学会&ワークショップの下見のため。いくつかの島をつなぐかたちで構想しています。今回の下見では、高松の小笠原哲也さん、豊島/小豆島の淺野卓夫さんに、すっかりお世話になりました。同行した3人の学生たちと、どこに行っても感動。グループ作業のためのアイデアがいくつも出てきました。これから本番まで、気が抜けません。でも国立政治大学(台湾)、チュラロンコン大学(タイ)のみなさんとともに、充実した夏になりそうです。

6)今週土曜日は夏至の日、21日。下北沢の本屋B&Bで、電子書籍(詩集)『遠いアトラス』刊行記念セッションを、共著者の石田瑞穂さん、暁方ミセイさんとともに行ないます。またその冒頭で、記念すべき第1回「鉄犬へテロトピア文学賞」受賞作の発表も行ないます。ご期待ください。

こうして夏至にむかっている今年でした。ではみなさん、お元気で。どこかでお目にかかりましょう!




2014年6月1日日曜日

鉄犬へテロトピア文学賞!

昨年の「東京ヘテロトピア」をきっかけとして生まれた新しい文学賞、鉄犬ヘテロトピア文学賞。いよいよ6月21日に第1回受賞作を発表します。乞うご期待。


プレスリリース 第1回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」発表のお知らせ

  2014年6月1
鉄犬ヘテロトピア文学賞事務局

 私たちは「鉄犬ヘテロトピア文学賞」を創設しました。以下の精神を刻みこむ作品を選び、その作者の世界に対する態度を支持しようと考えています。それはまた、グローバル資本主義に蹂躙されるこの世界に別の光をあて、別の論理をもちこみ、異郷化する運動への呼びかけでもあります。

 ・小さな場所、はずれた地点を根拠として書かれた作品であること。
 ・場違いな人々に対する温かいまなざしをもつ作品であること。
 ・日本語に変わりゆく声を与える意志をもつ作品であること。

 第1回受賞作は、2013年1月1日から12月31日までに出版された書籍から選びます。
 ジャンル不問。日本語で書かれた文学作品、日本語の想像力に深く関わる作品を選びます。
 
【正賞】造形作家・木村勝一氏作の鉄犬燭台
【副賞】贈賞式パーティーご招待(ただし交通費なし)

 選考委員は以下の7名(50音順)。
小野正嗣、温又柔、木村友祐、管啓次郎、高山明、林立騎、山内明美
  
  ■受賞作および候補作発表/6月21日(土)15:00 於:下北沢 本屋「B&B
  石田瑞穂+管啓次郎+暁方ミセイ『遠いアトラス』電子書籍化記念イベント開始時に発表

2014年5月30日金曜日

『銀河鉄道の夜』、いよいよチケット発売

7月20日(日)、明治大学アカデミーホール(お茶の水)で朗読劇『銀河鉄道の夜』の東京特別公演を開催します。

http://bookandbeer.com/blog/news/milkyway-railway/

これまでの総決算のつもりで、未曾有の音の劇、声の舞台を作り上げます。1000人規模のホールですが、特別の機材を準備し、映画館なみの音響を確保。

チケットは6月1日発売、下北沢B&Bのサイトからどうぞ。

これまで見ていただく機会のなかったみなさん、ぜひ見にきてください、聴きにきてください。

2014年5月29日木曜日

最後の授業

まだ春学期は終わっていないのですが、ぼくは一足先に離脱することになり、昨日最後のゼミを行いました。教材はぼくの作品「三十三歳のジョバンニ」(『ミグラード 朗読劇「銀河鉄道の夜」』所収、勁草書房、2013年)。

福島を舞台としてさまざまな要素とスタイルの33の断章で構想されるこの物語を素材に、いろいろな議論ができました。

福島を広島とむすぶか、沖縄とむすぶか、が議論の核心のひとつ。その答えは来年1月にシアトルを再訪するとき、改めてみんなと話し合うことに。

ともあれ、ひさびさの母校滞在はきわめて充実した日々となりました。来年1月にはここワシントン大学でもう少しフォーマルな講演を行い、またロスアンジェルスでも2、3校で講演を予定しています。いまから準備にとりかからなくてはなりません。

2014年5月28日水曜日

朗読会、サンタクルーズで

サンタクルーズでは小説家のエリザベス・マッケンジーが自宅の庭でぼくの詩の朗読会を開いてくれました。

まずぼくが自作のWalking Poems から3片、Waves of Absenceから3片、ついでトマス・ブルックとのかけあいで「雨ニモマケズ」をバイリンガル朗読。これは柴田元幸さんとぼくとの定番ですが、シアトルで柴田さんとぼくがやるのを2回見たトミーが柴田さんの英語パートをひきうけてくれました。

最後にオレゴンでの朗読のために訳した「二つの夜、おなじ夜」(朗読劇『銀河鉄道の夜』より)を。それからは、聴衆として集まってくれたサンタクルーズ在住の詩人、作家、翻訳家たちが、それぞれ自作を読んでくれて、初夏の気持ちのいい夕方になりました。

リサ(エリザベスの愛称)の小説を、ぼくは明治理工の英語の授業で教材として使ったことがあります。Stop That Girl というユーモアとほろ苦さが絶妙にブレンドされた傑作長篇小説。すごく元気のいい感じの話なので、数年前、作者と初めて会ったときにはそのものしずかなたたずまいとの落差に驚いたくらい。

リサ、そしてサンタクルーズのみなさん、ありがとうございました!


2014年5月26日月曜日

西海岸ツアー終了

リービ英雄の52年ぶりの台中再訪を追ったドキュメンタリー『異境の中の故郷』(大川景子監督、2013年、52分)のアメリカ上映ツアー、ぶじ終了しました。

19日(月)ワシントン大学(シアトル)
22日(木)カリフォルニア大学バークリー校
23日(金)スタンフォード大学
24日(土)カリフォルニア大学サンタクルーズ校

いずれも観客のみなさんとのあいだに熱い議論が生まれた、すばらしい上映会となりました。各地でお世話になった方々にも、心からお礼を申し上げます。

今後の国内での上映会も、すでに早稲田大学、立命館大学、神戸大学などで開催が決まっています。日本語現代文学に特異な足跡を刻み続ける大作家の一面を知るために、そして人の記憶と感情と場所の関係を考えるために、ぜひどこかの機会でごらんください。

また、上映会の開催を歓迎します。特設サイトから、直接、監督に連絡をとってみてください。

2014年5月20日火曜日

It's today at 4 pm!

US premier screening of our documentary film Homeland in the Borderland. Today at 4 pm at the University of Washington's Allen Auditorium. Come if you can!

https://asian.washington.edu/events/2014-05-19/film-screening-homeland-borderland-ikyo-no-naka-no-kokyo

2014年5月19日月曜日

オレゴンの記録

オレゴン州ユージーンは人口15万人程度(たぶん)の小さな町ですが、全米でも有名なエコロジカル意識の都市。60年代カウンターカルチャーの名残みたいな空気の残る、おもしろいところです。

オレゴン大学は広大な美しい緑のキャンパスをもち、立派な美術館があり、キャンパス内にもアート作品が点在。美術、デザインが強い大学なのかな。マスコットはダック(あひる)。国際ワークショップImaginAsiaを一緒にやっているタイのチュラロンコン大学のスッパコーン先生は、ここの卒業生でした。

大学内でディスクゴルフ(フリスビーゴルフ)をやっている一群を発見したのも楽しかった。日本では最近見かけませんね。ぼくらの世代(70年代後半に大学生だった)の遊びでした。

そこでの講演タイトル、記録のために記しておきます。

5月16日(金)
まず、ぼく単独で昨年の著書『ストレンジオグラフィ』をめぐる講演 "Strangeography, etc."を行いました(英語)。ついで柴田元幸さんと "All Aboard the Milky Way Train! : Some Little Things We Did After March 11, 2011" という短いセッションをやったあと、河合宏樹監督『ほんとうのうた』を上映しました。

ぼくの講演にはここの大学の創作科を作った詩人のギャレット・ホンゴーが来てくれました。彼の回想録『ヴォルケイノ』は、ぼくのすべての翻訳の中でももっとも重要なもののひとつです(部分訳ですが)。いつか全訳を出したいもの。

『ほんとうのうた』は字幕なしの上映でしたが、日本語を専攻する学生たちを含め、20名ほどのみなさんが真剣に見てくれました。われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』の線路が、こうして北アメリカにも延びてゆくことになりました。

ユージーンは近郊のトレイルなども充実しています。またゆっくり滞在したいところです。お世話になったオレゴン大学の宮尾大輔さん、アリサ・フリードマンさん、ありがとうございました。

2014年5月17日土曜日

『異境の中の故郷』アメリカ上映ツアー!

いよいよ来週19日(月)から、リービ英雄を追ったドキュメンタリー『異境の中の故郷』(大川景子監督)のアメリカ西海岸ツアーです。

http://ikyou-kokyou.jimdo.com/u-s-west-coast-tour-may-2014/

出演はリービ英雄と温又柔。プロデュースは、ぼく。現代日本語文学に誰よりも深い亀裂を走らせる、この不世出の作家の魂の故郷を、このフィルムによって想像してください。

2014年5月10日土曜日

来週はオレゴン

来週はオレゴン大学に招かれています。まったくの偶然で、柴田元幸さんと同時期。15日に柴田さん、16日にぼく。で、どうせならふたりで何かやろうと、16日にはふたりの話につづき、河合宏樹監督『ほんとうのうた』のアメリカ初上映を試みることになりました! われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』にとっても、初のアメリカ上陸(?)です。

ジョイント・ポスターを上に。

ユージーンには24年前、いちどだけ行ったことがあります。小さくて気持ちのいい大学町。ハワイ出身の大詩人ギャレット・ホンゴーが住んでいるので、会えるかなと期待しています。

2014年5月8日木曜日

『サバイバル!』

「誰も知らないところでたった一人で活動するとき、私は思慮深くなり、集中していく。ただ生きることに集中できたとき、思考がとても澄んでいくのがわかる。時に喜びや恐怖までもが、私の存在を支える要素になっていく」

サバイバル登山家、服部文祥さんの『サバイバル! 人はズルなしで生きられるのか』(ちくま新書、2008年)。山に単独で行く度胸も知識もないぼくですが、堪能しました。岩魚釣りもおもしろそう。やらないけど。

2014年5月7日水曜日

「見えない波」ありがとうございました

クラウドファンディングへの支援をお願いしていた古川日出男、石田瑞穂との「見えない波」プロジェクトですが、目標額に到達し、成立が決定しました! ほんとうにありがとうございました。

新たな責任をしっかり考えつつ、次の一歩を探ってゆきます。夏には、もう少しまとまったかたちで、春のフランス/イギリス・ツアーが生んだものをお読みいただけると思います。

それでは今後とも、よろしくお願いいたします。

「中野」

5月4日の第1回ジェインズ・ウォーク東京は65名の参加者を得て、大成功でした。6グループに分かれ、微視的に歩行。思いがけない発見が、それぞれにあったことでしょう。

ウェブ連載連作詩「遠いアトラス」の番外編として「中野」という詩を2片書きました。参加できなかったみなさんも、ぜひ読んでみてくださいね。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/

2014年5月5日月曜日

キュー・リーのセミナーのすごさ

5月1日、キュー・リーのセミナー。ボーヴォワールの『第2の性』について。

すばらしい3時間でした。たとえばあの有名なセンテンス

On ne naît pas femme, on le devient.

をめぐって、最初の英訳本と新訳の

One is not born, but rather becomes, a woman.
One is not born, but rather becomes, woman.

を比べる。a があるかないかの違い。しかしそこからキューの哲学が始まります。これを逃した人、悔いてください、恥じてください、次回に期待してください。

根本美作子さんの通訳も完璧。いっとくけど、根本さんは「仏文科」の先生です。でも英語の通訳も、完璧。脱帽です。

彼女たちの強烈な知的パワーに打たれた夕べでした。そしてボーヴォワールをめぐる特異な時代背景(実存主義の時代、パリ)に、いやでも思いをはせるひとときになりました。

2014年5月4日日曜日

クラウド・ファンディングのお願い(最後!)

われわれの「見えない波」プロジェクトのクラウド・ファンディング、成立まであと一歩、期限はあと5日です。ぜひよろしくお願いします。

http://www.countdown-x.com/ja/project/D6981528?oglang=ja

よろしかったら、7月26日の夕食会に申し込んでいただけませんか? 古川日出男、石田瑞穂、ぼくのほかにも、数名の小説家、詩人、音楽家、イラストレーターなどが参加します。

いろいろなことをのんびり語り合える、楽しい夕べになることと思います。

お気軽に、どうぞ!

2014年5月2日金曜日

「水牛」5月号

孤高のウェブマガジン、「水牛」。その5月号のために、からすを主題にした詩を4片書きました。

ごらんください!

http://www.suigyu.com/sg1405.html#03

2014年5月1日木曜日

Come to Okinawa!

Ecocritics of the world, come to Okinawa in November. Deadline extended to 8 May!

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CALL FOR PAPERS

International Symposium on Literature and the Environment in East Asia (ISLE-EA)

Unsettling Boundaries: Nature, Technology, Art

November 22-23, 2014
Meio University, Okinawa, Japan

The Association for the Study of Literature and Environment in Japan (ASLE-Japan) invites proposals for its International Symposium on Literature and Environment in East Asia (ISLE-EA), to be held from November 22 through 23, 2014, at Meio University, Okinawa. This is the fourth ASLE-related symposium focusing on the study of literature and environment in East Asia; this time the major theme is reconsideration of binary oppositions, such as monotheism and animism, nature and technology, the organic and the synthetic, the local and the global, and East and West, that have been predominant in ecocritical thinking patterns. Plenary speakers include Ursula Heise from UCLA.

We seek proposals for papers, panels, and roundtables that address how we can “unsettle” practices that have contributed to creating boundaries in our perceptions and values. Fields of study may include but are not limited to: literary approaches to environmental issues, animal studies, gender issues in ecocriticism, sense of place, environmental humanities, media representation of nature, nature and art, technonature, or environmental imagination in the anthropocene. Send proposals of 400-500 words to kinaikue@gmail.com by April 30, 2014. Please include your contact information, affiliation, and ASLE-related organization membership in your email and attach your proposal as a PDF. Membership in ASLE-Japan, ASLE-Korea, ASLE-Taiwan, or another ASLE organization/affiliate is required to present a paper at the conference except for those who have been invited to speak/present.

Inquiries should be addressed to:
Ikue KINA
ISLE-EA Coordinator
International Institute for Okinawan Studies
University of the Ryukyus
Nishihara, Okinawa  903-0213 JAPAN
Email: kinaikue@gmail.com

『みつばちの大地』へ

5月、おめでとう。さて、今月31日から岩波ホールで待ちに待った傑作ドキュメンタリーが公開されます。『みつばちの大地』。お勧めします。

公式サイトにコメントを書いたので、ごらんください。

http://www.cine.co.jp/mitsubachi_daichi/comment.html

2014年4月24日木曜日

大学院ゼミのつづき、など

4月もすでに下旬。どこにいっても時間に追われているような気がするのは、なぜ?

ともあれ大学院ゼミ、今週は古川日出男の『gift』から3つの短篇を読みました。「あたしはあたしの映像のなかにいる」「光の速度で祈っている」「天使編」です。

どれも非常におもしろく、また説明に困るものばかり。学生のみんなからの質問も意表をついています。たとえば「あたしは...」の最後のセンテンスで

  それは暑い、夏だった。

と書かれるとき、この「、」は何ですか? と訊かれて即答できるでしょうか?しかし答えにつまるぼくが口を開くより早く、別の学生たちが次々に仮説を出してくれます。このあたりの発言への積極性は、文句なく、アメリカの学生たちのいいところ。

あるいは「光の速度...」の末尾。

  ハロー神さま、と光の速度で祈っている。
  かわいい壊れた神さまに。

これについても議論沸騰でした。「ハロー、キティ」と関係ありますか? あるだろうねえ。光の速度で祈るってどういうこと? 視覚により祈るということかなあ。壊れた神さまって何を意味してるんですか? これにもぼくの答えは一応あるのですが、ここでは省略。ともあれ、月曜と水曜、2時間ずつ楽しむことができました。

来週はリービ英雄。ヒデオからヒデオへ。そして来月の大川景子監督『異境の中の故郷』西海岸上映ツアーのための布石でもあります。

ゼミが終わるとこんどは、かれらに頼まれて読書会をはじめました。ドゥルーズ=ガタリの『カフカ』です。そのためにひさしぶりに、今回は英訳で読みはじめましたが、これがおもしろい。もっともこの英訳版、冒頭におさめられたレダ・ベンスマイアの手強いエッセー「カフカ効果にむかって」でみんなが最初から挫折感を味わってしまい、その点はあまりよくなかった。仕方なくD-G地理学のいくつかのポイントを解説して、第1回はおしまい。

アメリカの大学システムには年間に10週間のクォーターを3期やる大学と、15週間のセメスターを2期やるところがあります。ワシントン大学はクォーター制。ぼくは好きですが、とにかく展開が早く、学期中はみんな必死です。ひさしぶりにその雰囲気を味わいつつ、巨大な図書館の一角で、自分のいくつかの計画をどう進めていこうかと迷っているところです。

5月にはオレゴン大学にもレクチャーに招待されました。しかも、なんという偶然か、柴田元幸さんと同時! いまから楽しみです。

2014年4月22日火曜日

キュー・リーのセミナー

ぼくの友人で、ぼくがもっとも好きな現代哲学者、キュー・リーのセミナーが明治大学で行なわれます。お誘い合わせの上ご参加ください! コーディネーターは根本美作子さん。

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このたび、下記の要領でニューヨーク市立大学准教授 Kyoo Lee (李圭)氏の講演会をおこなうことになりました。4月29日(火)の講演では、デリダのMonolinguisme de
l'autreに、5月1日(木)にはボーヴォワールの『第二の性』に、言語横断的に問いかけます。ご多忙な時期と存じますが、みなさまのご来場心よりお待ちもうしあげます。

4月29日|18:00-20:00|ワークショップ|リバティータワー1065教室(6F)
—「私には言葉が一つしかない、それは私の言葉ではない」というデリダの文章を、英語、フランス語、日本語、その他の言葉で読んでみよう—
(英語ベース・通訳有り)

5月1日|18:00-20:00 | セミナー|リバティータワー1083教室(8F)
—ボーヴォワールの「女に生まれるのではなく、女になるのだ。」をいかに英語、フランス語、日本語などに〈訳す translate・「解」訳 (un)translateす〉るのか—
(英語ベース)

場所:明治大学駿河台キャンパス

予約不要・入場無料 



2014年4月20日日曜日

「アサヒカメラ」2014年5月号

ホンマタカシさんの連載「今日の写真2014」にゲストとしてお招きいただいました。写真とは、詩とは? ぜひごらんください!

「遠いアトラス」シアトル編

石田瑞穂さん、暁方ミセイさんとの連作「遠いアトラス」。今回は、いまいるシアトルが舞台です。なぜか図書館のイメージが前面に。ぼくの母校、ワシントン大学スザロ図書館が発想のもとでした。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/2014/04/16/811/

「見えない波」プロジェクト

クラウドファンディングに挑戦中の「見えない波」プロジェクト。

http://www.countdown-x.com/ja/project/D6981528?oglang=ja

出資者の方への「お返し」、ぼくの関連分は主として以下のとおりです。ぼくが撮影した写真の絵はがきセットは2種類あります。ひとつは「ストレンジオグラフィ」5枚組。もうひとつは3月の「フランス/イギリス」ツアー5枚組。どちらも、ちょっといいですよ。

そして港千尋くんの写真による『コロンブスの犬』絵はがき8枚組も、ぜひ欲しいところ。

活版印刷の詩は、あと1名さま。夕食会にも、ぜひ遊びにきてください。

それでは、よろしくおねがいします。



★小説家と詩人と一緒に旅したオリジナル・トートバッグ(会場の写真付き)(10,000円 限定30名様)
・「見えない波」オリジナル・トートバッグです。
(1)オリジナル・タグ
(2)3人のサイン
(3)ツアー特製「フランス/イギリス」ポストカード5枚組
(4)3人おすすめの本(書き下ろしの推薦文つき)
がつきます。

★ 管啓次郎、詩人セット(10,000円 限定20名様)
(1)現在では入手しにくい詩人20代の初期詩篇冊子
(2)今回のツアーのために作成したフランス語エッセーと/英語詩の冊子
(3)詩人が世界各地で撮影した写真をもとに、今回のツアー用につくった絵はがき5枚組
(4)パリ展示に使った東北各地の写真のうち1枚とおなじもの(A4、サイン入り)
(5)『コロンブスの犬』絵はがき8枚組
以上5点をセットで。

★夕食会参加権(20,000円 限定25名様)
・サポーター25名様とプロジェクトチームのメンバーのみで、都内で店を借りきって、食事会を行います。ツアーの話を直接お聞きいただけるほか、おみやげ、レクリエーションも準備しています。
・日時:7月26日(土)18:00~
・場所:都内レストラン(神保町、水道橋あたり。参加者には詳細をお知らせいたします)貸切
・お料理:イタリアン(コース)
・おみやげ:(1)ツアー特製フリーペーパー
      (2)ツアー特製「フランス/イギリス」ポストカード5枚組
       (3)CD(管啓次郎が私物の中から選んだワールドミュージック中古CD)
・プチ・レクリエーションを企画中です(出演者3人がみなさまの好きな言葉を習字してプレゼントする書道大会を予定。変更の可能性あり)
(注:最小実施人数8名となります。8名に達しなかった場合は、場所が変わる可能性がございますので、ご了承ください)

★管啓次郎の詩、活版印刷版+「詩人セット」(30,000円 限定2名様)
・馬喰町アートイートでの「足りない活字ためのことば展」出品作。
・(1)現在では入手しにくい詩人20代の初期詩篇冊子、(2)今回のツアーのために作成したフランス語エッセーと/英語詩の冊子、(3)詩人が世界各地で撮影した写真をもとに、今回のツアー用につくった絵はがき5枚組、(4)パリ展示に使った東北各地の写真のうち1枚とおなじもの(A4、サイン入り)、(5)『コロンブスの犬』絵はがき8枚組

2014年4月15日火曜日

「マゴッチギャオの夜、いつも通り」

シアトルの大学院ゼミで、昨日は本谷有希子の短篇「マゴッチギャオの夜、いつも通り」を読みました。一度目はみんなで段落ごとに輪読(朗読)。二度目もそれをくりかえしつつ、コメントとディスカッションをはさんでいくかたちで進めました。

議論白熱。いろいろなポイントのある非常におもしろい作品です。人間世界に埋め込まれた猿山という施設、そこにチンパンジー社会から追放された(人間に育てられその知能があまりに人間に近づきすぎたため)ひとりが投げ込まれ、それから事件が起こり、驚愕の奇蹟が起こります。

種の知能と語彙とか、イルカの笑顔問題とか、語り手としてのマゴッチギャオは本当は頭が良いのか本当に悪いのかとか、ヒトの度し難い残虐さとか、次々にたくさんの論点が上げらます。大変よく書けた作品ですが、「ここはちょっと失敗(=論理的破綻)かな」という部分も見えてきます。

大学院生のみんなの日本語力に脱帽。アメリカ社会自体が中国むきに視線をシフトしていて、日本語をやっても特に実利につながらなくなった時代だからこそ、日本文学研究に本気で力を注ぐ学生だけがむしろ残るのかも。

今学期中、かれらと十分につきあって、できるかぎりのことは教えてあげたいと思っています。


第1回 東京ジェインズ・ウォークに参加しませんか?

第1回 東京ジェインズ・ウォーク「中野再発見」
Jane’s Walk in Tokyo 2014 : Re-discovering Nakano

http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/information/6t5h7p00000hd43c.html
「ジェインズ・ウォーク」を知っていますか? 20世紀後半の都市思想においてもっとも影響力があった著作家・運動家のひとり、ジェイン・ジェイコブスの名を冠したこのイベントは、自分たちが暮らす都市をよく見直すため、グループで街を歩くというもの。彼女の誕生日である5月4日前後に、北アメリカおよび世界各地で開催されています。
 私たち、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、本年5月4日、第1回「東京ジェインズ・ウォーク」を開催します。
 舞台は変貌をつづける街、中野。この二年ほどのあいだに、明治大学、帝京平成大学、早稲田大学がキャンパスや関連施設を構えるなど、新たな「大学の街」としても活気を呈していますが、かつてこの地に陸軍中野学校があり、江戸の昔には「生類憐みの令」によって保護された犬たち数万頭を収容した犬屋敷があったことなどを知る人は、今では少なくなっているかもしれません。
 ゴールデンウィークの一日、中野という土地の歴史を訪ねつつ、一緒に歩きませんか? 歩き疲れた夕方には、見慣れたはずの街の風景が、まったく違って見えることでしょう。
第1回 東京ジェインズ・ウォーク「中野再発見」
Jane’s Walk in Tokyo 2014 : Re-discovering Nakano
 【場所】JR中野駅周辺
 【日時】2014年5月4日(日) 10:00〜16:00
 【集合】明治大学中野キャンパス6階プレゼンスペース
 【形式】
   テーマ(例えば「建築物」、「人々」、「地面」など)ごとに講師が1名付き、
   10名以内の小グループで歩く。ウォーキング終了後、歩いて発見したことを、
   写真や映像を使って発表。
 【進行】
  10:00〜11:00 集合、予備レクチャー
  11:00〜14:00 ウォーキング
  14:00〜16:00 ワークショップと報告会
 【講師】
  石川初(ランドスケープ・アーキテクト)
  ダグ・スレイメイカー(比較文学、ケンタッキー大学/明治大学)
  倉石信乃(写真批評、明治大学)
  管啓次郎(批評理論、明治大学)
  鈴木俊治(都市計画、明治大学)
  福地健太郎(計算幾何学、明治大学)
  山本俊哉(都市計画、明治大学)
 
 【主催】
  明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻
 【参加費】無料(ただし、実費はすべて自己負担)
 【参加予約登録について】
  *参加には事前の登録が必要です。件名に「東京ジェインズ・ウォーク」と記し、
  以下のアドレスまでメールでお申し込みください。
  janeswalknakano@yahoo.co.jp(担当:中尾愛)
 【予約登録締め切り】
  2014年5月2日(金)正午
  *返信メールを受け取った時点で登録完了となります。



2014年4月10日木曜日

シアトルで

4月1日から勤務先(明治大学)での「特別研究」期間に入りました。授業担当を免除されて、自分の研究に専念できる1年です。それとともに、シアトルのワシントン大学で、客員研究員としての滞在を始めました。

ここはぼくの母校。有名な桜並木の盛りは過ぎていましたが、いくつか新しい建物もできて、相変わらず建築的な美しさでは全米でも有数のキャンパスでしょう。

今回のホストになってくれたのは日本文学科です。デヴィンダ・ボウミックとテッド・マックという2人の友人が共同で教える大学院ゼミは、月曜と水曜、週2回2時間ずつのクラスです。ぼくの役割はこれに同席し、エクストラの情報や解説をもちこむこと。

それにしても、アメリカの大学院生たちのやる気と毎週の勉強量には、うれしくなります。日本文学専攻とはいえ、今日読んだのは柄谷行人『日本近代文学の起源』から「内面の発見」の章と、成島柳北の『柳橋新誌』! 柄谷さんのほうはまがりなりにも現代日本語ですが、柳北のこのテクスト、とても普通の日本語力で読めるものではありません。ぼくもよくわからない。英訳で読んでいいのですが(英訳でもどちらもむずかしい)、多くの学生が原文に挑戦。

それを(かれらとしてもたぶんよくわからないなりに)食いついて数十ページ読んできて、何かいうことを必ず考えてくる。この雰囲気、大切です。毎週がこの調子で、どんどん新しい日本語のスタイルと、そこで起きている地殻変動にさらされていきます。

来週はぼくの提案で、本谷有希子『嵐のピクニック』から1、2編。古川日出男の短篇もいずれ読みます。さらに5月には、リービ英雄の短篇に続き、大川景子監督のドキュメンタリー『異境の中の故郷』上映会も予定しています。

ぼくがシアトルで暮らしたのは1990年代の通算5年間。なつかしいけれど、そのころからの自分の進歩のなさに愕然とします。今回の滞在をつうじて軌道修正をし、新たな展開につなげたいと思っています。これまでとちがうスタイルの本も書きたいし。そしてアラスカへの旅も、いちどは。

2014年4月1日火曜日

ニューヨーク、沖縄、東京

21日〜23日はニューヨーク大学で開催されたアメリカ比較文学会に参加。12名によるセミナー形式で、毎朝4名ずつが発表して議論する形式です。ぼくは日曜日にエドゥアール・グリッサンと中上健次についてごく簡単なことを話しました。年来のテーマですが、このところお留守になっていて、新しいことは何もいえず。今年、新しい気持ちでとりくみます。

火曜日に帰国し、水曜日は学位授与式。木曜日はゼミで、新年度の方針をみんなで話しあいました。金曜日は今年で退職する同僚を送る会。

そして週末は沖縄へ。Omar Books(北中城村島袋)とボトルネック(那覇市栄町市場内)という雰囲気のまったく違う2会場で、大川景子監督によるリービ英雄をめぐるドキュメンタリー『異境の中の故郷』の上映会を開催していただきました。いずれも満員、大川監督および温又柔さんとの鼎談も、まずまず意味のある話になったのではないかと思います。台湾とは特別に関係の深い沖縄で、この作品を見ていただき話し合うことができたのは非常によかった。次は中国語字幕版を台湾で、英語字幕版をアメリカで、上映するのが目標です。もちろん国内でも今後もさまざまな場所で上映を続けていきますので、どこかでごらんください。

31日(月)は柴田元幸さんが東大をお辞めになるのを記念して開催された「世界文学朗読会」に参加。ぼくは「れにくさ」5号に発表したスティーヴン・クレイン小詩集から8つほど短い詩を読みました。読んでいて、改めてクレインのおもしろさを実感。できれば今年、クレイン詩集を出したいと思っています。

そして4月。3日には「見えない波」報告会を、古川日出男、石田瑞穂とともに、明治大学リバティータワーで開催します。詳細は下記に。ご都合のつく方はぜひいらしてください。

みなさん待望のティム・インゴルド『ラインズ』も、いよいよ刊行です。工藤晋訳、左右社。ぼくは巻末に短い解説を書いています。読めば「あっ」と新鮮な気持ちになる本です。お楽しみに!

2014年3月26日水曜日

「遠いアトラス」マンハッタン編

石田瑞穂さん、暁方ミセイさんとのリレー連載詩「遠いアトラス」。毎週1回の更新、今週はぼくの番でした。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/

「マンハッタン」と題された16行詩ふたつ。ぜひ読んでみてね。

2014年3月24日月曜日

古川日出男、石田瑞穂と

4月3日(木)、明治大学で「見えない波」報告会を開催します。学生のみんなはもちろん、どなたでもご参加いただけます。ぜひいらしてください。

*****

フランスとイギリスで語った東日本大震災以後の日本社会と文学
 朗読とディスカッションのツアー「見えない波」報告会
 福島県出身の小説家、古川日出男。2011年3月の東日本大震災と福島第一原発での事故以後の状況にもっとも鋭敏に反応してきた彼が、ふたりの詩人、石田瑞穂ならびに管啓次郎とともに、この春、フランスおよびイギリス各地で、震災後の日本社会と文学的創造について語るツアーを行ないました。ルーアン、ロンドン、パリ。いずれの会場でも、現地の聴衆とのあいだに熱心な議論が交わされました。
 巨大な破壊の後、いまなおつづく危機的状況下で、文学は何を想像し、何を語るのか。フランスとイギリスでの議論をうけるかたちで、ここ東京で改めて、聴衆のみなさんとともに、この問いにとりくみたいと思います。
 
主催 明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系 管啓次郎研究室
報告 古川日出男(小説家)、石田瑞穂(詩人・僧侶)、管啓次郎(詩人・明治大学理工学部教授)
日時 2014年4月3日(木)19:00〜21:00
場所 明治大学リバティタワー13階 1136教室
   (JRお茶の水駅から徒歩5分)
入場無料・予約不要
問い合せ 明治大学理工学部 管啓次郎研究室 044−934−7275

2014年3月23日日曜日

ニューヨークで

ニューヨーク大学で開催中のアメリカ比較文学会に参加しています。12年ぶりのニューヨーク! 変わっているといえば変わっているし、変わっていないといえば初めて来た1981年以来、本質的にはあまり変わっていません。都市の変化は、人の想像力にはついていかない。

ミッドタウンのペン・ステーション近くを歩いていて思うのは、人々の顔や服装のレジスターの異常な多様性。言語も宗教も、ぜんぜん違うのでしょう。おなじ時間を共有しているのが不思議なくらい。

こうなると、すべての人々を統括する原理がお金しかないのも、よくわかる気がします。お金においてフェアにやるというのが、社会運営の唯一のルール。でもね、「お金のやりとりはフェアだ」という考え方は、非情であり、非常に危険です。なぜなら、お金とは、本来比べられないものをむりやりにひとつの尺度にそろえる仕組みだからです。

アメリカ。あらゆる意味において、この社会は世界のあり方を考えさせます。そして唯一いえるのは、世界全体がアメリカ型の社会になるのはご免だということ。新自由主義が世界をどれほど頽廃した場所にしているかについては、ドキュメンタリー映画『ショック・ドクトリン』をぜひ見てください。

そして、直接の関係はないけれど、学生のみんなは、台湾でいまきみたちと同年代の学生たちがどんな戦いを続けているかを、ぜひ知ってくださいね。好き勝手なことばかりしている政府には、いつだって「ノー」という権利があるのです。

2014年3月10日月曜日

「見えない波」サポートのお願い

古川日出男、石田瑞穂とぼくの協同プロジェクト、「見えない波」。クラウドファンディングに挑戦中です。

http://www.countdown-x.com/ja/project/D6981528?oglang=ja

さまざまな特典を用意してお待ちしています。ぜひ、ご支援ください。必ず声をつないでゆきます!

「遠いアトラス」

石田瑞穂さん、暁方ミセイさんとのリレー詩ウェブ連載「遠いアトラス」。ぼくの第3回めにあたる「アイツタキ」がアップされました。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/2014/03/05/519/

お会いしたことのなかったミセイさんが昨日の「見えない波」報告会に来てくれて、今後の展開についてお話しすることができました。きわめて独特な感覚のある彼女は明治の卒業生。遠からず授業にもお呼びしたいと考えています。

「遠いアトラス」、これからが佳境です。

「すばる」4月号

「旅ときりぎりす」第16回は南オーストラリア、アデレードです。あの青空がなつかしい。

「見えない波」ツアー終了

2月下旬は大学と学術振興会の業務がつづき、あっというまに過ぎました。その間、22日(土)の下北沢B&Bで下道基行さん、高山明さんとの鼎談。28日(金)は駿河台のエスパス・ビブリオでの『ろうそくの炎がささやく言葉』朗読会(工藤庸子、小沼純一、ドリアン助川、中村和恵、野崎歓のみなさんと)。いずれも刺激的な、楽しいひとときでした。

そのまま出かけたのが「見えない波」ツアー。

http://invisiblewaves.jimdo.com/

古川日出男さん、石田瑞穂さんと、ルーアン、ロンドン(2か所)、パリ(2か所)で作品朗読を行い、現地の人々と東日本大震災以後の日本社会と文学について語り合う旅でした。各地で聴衆として参加してくれたみなさん、お世話になった方々、ありがとうございました。

びっくりするほど熱狂的に受け入れられたブリクストン・ブックジャムをはじめ、各地での議論も手応えのあるものでした。昨日帰国し、そのままアップリンクでの報告会。文字による翻訳を超えて、生の声により文学の糸をつむぎつないでゆくことの意味を、さらに体験することになりました。

議論の焦点のひとつは、やはり福島第一の状況とそれに対する日本社会の反応。「フクシマは他人事ではない」という声、「文学者はそれに対して何をしているのか」という問いが、何度も聞かれました。そのつど、言葉につまりつつ、手探りで進むようにその場での答えを探りました。そしてこの探求は、これからも続きます。

「見えない波」プロジェクトはクラウドファンディングに挑戦しています。数々の特典を用意しています。ぜひご支援ください。

2014年2月16日日曜日

アイルランドの魅力を、栩木伸明さんと

そして3月13日には下北沢B&B(おなじみ!)で、このたび『アイルランドモノ語り』(みすず書房)で第65回読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞した栩木伸明さんとの対談。

http://bookandbeer.com/blog/event/20130313_ireland/

ぼくが(じつは)いちばん好きな、そして行ったことのない、アイルランドの魅力を、栩木さんに存分に語っていただきます。

みんなぜひおいでギネスで乾杯しよう!

津田直のすごい写真展

津田直さんの新作写真展「Sameland」、14日から恵比寿の書店POSTで始まりました。フィンランドとノルウェーにまたがって住む、トナカイ遊牧民の人々サーメを追ったすばらしい写真展。ヒトはなぜいまのようなヒトになったのか、という根源的な問いに興味をもつ人、必見です。

http://post-books.info/news/2014/1/9/exhibition-sameland

おなじタイトルの写真集も完成、これがまたかっこいい出来映え。ちょっとドイツかオランダの写真集みたいな、そっけなくて洗練された。

この本にぼくはエッセー「写真的シャーマニズムについて」を寄稿しています。自然力に対峙する津田さんのシャーマン的資質を論じました。

2014年2月13日木曜日

下道基行さん、高山明さんと

22日、下北沢B&Bで下道基行さん、高山明さんと鼎談を行ないます。題して「国家の輪郭を問い直す旅」。下道さんの画期的写真集『torii』出版記念です。

http://bookandbeer.com/blog/event/20140222_b_torii/

この写真集はきわめて重要。ぜひみなさんに手にとっていただきたい1冊ですが、自費出版のため著者に直接注文するか、数少ない書店で求めるかしないと、手に入りません。いい機会ですから、22日に来てください。

「東京へテロトピア」の世界ともまっすぐにつながってくるはずです。

2014年2月12日水曜日

遠いアトラス

マイナビBOOKSというサイトで、日替りで新作詩が発表されています。「日々が紙から飛び出して」。毎週水曜日は、石田瑞穂さん、ぼく、暁方ミセイさんの連作「遠いアトラス」です。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/

旅の詩は何を語るか、何を引き起こすか、どんな次の旅、次の旅人につながるか。ぜひ読んでみてください。今週のぼくの作品は「アムステルダム」。

2014年2月7日金曜日

第6回・恵比寿映像祭

恵比寿映像祭も今年で6回めを迎えました。テーマはTrue Colors、いいですね。今回は特に映像人類学に光があてられた画期的なプログラムです。

ぼくはカタログにエッセー「映像がもういちど窓、扉となって」を寄稿しました。何度か足を運ぶつもりです!

「すばる」3月号

「すばる」3月号、連載の「旅ときりぎりす」はターマキ・マカウラウ=オークランドです。この号の特集は「東北再考2014」。「混在郷としての<東北>をめぐって」と題して、木村友祐さん、山内明美さんとの八戸での鼎談も収録されています。

ぜひごらんください。

2014年2月3日月曜日

ふたりにおめでとう!

読売文学賞は例年、2月1日に発表されますが、今年の「随筆・紀行賞」は旦敬介『旅する理由』(岩波書店)と栩木伸明『アイルランドモノ語り』(みすず書房)でした。

ふたりの友人が、まさか同時に受賞するとは! もちろんどちらもすばらしい、すばらしい作品です。

心から、おめでとうございます。これからも「旅はどう書けるのか」を、ともに追求していきましょう。

2014年1月28日火曜日

植物という生き方

2010年にメルボルンで進藤詩子さんが企画した美術展 Immanent Landscape に際して、出品作家のひとりだった華道家の片桐功敦さんが記した文章から。彼がアーネムランドで出会った、その土地で育った白人女性の言葉。

「アボリジナルの人々はみんな、それぞれの祖先のトーテムを持っているの。何かの動物の。でも不思議ね。植物のトーテムを持つアボリジナルには会ったことがないの。きっと植物は大地に属するもの、私たちを含めた動物とは違う時間に生きているからなのかもしれないわね。大地は本当の意味で私たちを生かしてくれているから」

植物の留まる生き方と、動物の動く生き方。ここから出発して何がいえるか、考えてみよう。

2014年1月27日月曜日

「銀座百点」2月号

銀座のタウン誌「銀座百点」2月号にエッセーを書きました。タイトルは「昨日銀座を歩いていると」。

今はなき洋書店のイエナ、高松沖合の男木島、八戸のツリーハウスをむすび、過去と現在が交錯! 結局あまり銀座の話ではありませんが、銀座のどこかで手に入れて、読んでみてください。

2014年1月26日日曜日

Walking Poems / Marcher

そのTimeWalker のために、英語の詩を7片とフランス語のエッセーをひとつ、「歩くこと」を主題にしたものを集めた冊子を作成し、会場で配布しました。五十嵐哲夫デザイン。かなりかっこいい。3月のフランス、イギリス・ツアーでも配布するつもりです。

Time Walker 終了!

文化庁主催の世界メディア芸術コンベンション2014「タイム・ウォーカー」が金曜夕方と土曜日の全日、東京国際フォーラムで開催されました。

http://time-walker.net/

Walking and Mappingという強烈にぼく好みの本の著者Karen O'Rourkeさんをはじめとする海外からの参加者はもちろんですが、山川冬樹さん、石川初さん、青木涼子さんのそれぞれのプレゼンテーションがすばらしかった。

山川さん、青木さんが声を発した瞬間に会場の空気が激変するのをまのあたり(耳のあたり?)にし、大きな衝撃を受けました。そしてGPSログを10年にもわたってつけている石川さんの数々の発見には、みんなときおりの爆笑とともに深く納得。都市空間やその中での人間の行動を見直す、最高の機会でした。

ぼくはAITの「東京事典」でのプレゼンテーションを再演。大スクリーンでのビデオ映像は、それなりに楽しんでいただけたのではないかと思います。

最後をしめくくったのはわれらが吉増剛造師匠。空と地中、重力、音と沈黙のあいだに佇む詩人の姿は、永遠に追いつけない目標です。

このすべてを構想し、粘り強く準備を進めていた港くんは30年来の友人。これを終えて、今日は南相馬での岡部昌生さんとのイベントにむかうとか。あいかわらずタフなやつ! ぼくは期末試験の採点にむかいます。

2014年1月19日日曜日

本谷有希子さんと

19日、沖縄県立美術館のレクチャー・ルームで、JPIC出版文化産業振興財団主催「声と文学」の第5回を開催しました。本谷有希子さんと、ぼく。朗読に始まり、声と文学をめぐる対話、そしてワークショップへと進みました。

本谷さんはまず短編集『嵐のピクニック』から「マゴッチギャオの夜、いつも通り」を読んでくれました。いま強烈に胸に迫ってくる作品。特に動物の命に関心をもつ人、必読です。

そして注目すべきなのは、この作品が彼女なりの東日本大震災に対する反応なのだ、という発言。ストレートなメッセージとしてそうあるわけでも、題材として震災を取り上げているわけでもありません。しかし、ここに表れている命をめぐる感覚が、確実に震災以後のものなのだ、ということでしょう。

これだけでなく、きょうの本谷さんの言葉には目を開かれることの連続でした。特に強く感動したのが「捨て小説」。3ヶ月ほどものあいだ、とにかく書けるかぎりの小説をどんどん書いてゆく。それをただ、捨てるために! 書けると思ったものすべてを捨てたあとで、やっと新しく、意味あるものが書ける。作家根性の強烈さを感じました。

ぼくが誤解していたこと。本谷さんは劇作家から小説家へとシフトしていったわけではなく、最初から両方のジャンルを並行して書いてきたそうです。そして「サウンドによって書くことがある」というのにも納得しました。音の展開を転写してゆき、そこに物語が自己生成する。

ワークショップは、やはり『嵐のピクニック』所収の「タイフーン」の最初の1行「食べな、これすごくおいしいんだ」を出発点とし「さよなら。またね」という行にむかって数行のやりとりを書くという試み。50人ほどの参加者のみなさんが熱中して、いくつものおもしろい作品を作ってくれたあとで、本谷さんがこの短篇も朗読してくれました。

いい刺激を受けて、ぼくもまた新しく、やる気が湧いてきました。これからも、どんな風に作家としての変貌を遂げていくのか。注目していきたい人です。

那覇で、ジョバンニが

那覇に来てみたら、すでに桜が咲いています。びっくり。

まず1月18日、桜坂劇場内のさんご座カフェにて「三十三歳のジョバンニ」の全文朗読会を開催しました。音楽は佐喜眞淳さんによる鍵盤ハーモニカ(ホーナー、スズキ)の即興。その甘美なアイリッシュ=オキナワンな響きと和音に助けられ、なんとか最後までこなすことができました。

この日はなぜかぼくは調子が悪く、途中の読み間違いがおびただしくて。困ったことですが、修行不足を恥じるのみ。途中、ちょっと低血糖だったみたいです。次回からは体の調整を第一に。

それでも朗読を終えて、佐喜眞さんが三線の弾き語りを何曲か。「艦砲ぬ喰えぬくさ」をはじめ、非常に印象の強い曲ばかりでした。淳さん、ありがとうございました!

「ジョバンニ」はこれからも毎回ちがうミュージシャンとやってみたいと思います。そのつど、まったく異なった作品になると思います。お楽しみに。(各地のみなさん、ぜひ企画を立案してみてください。)


小野正嗣の話しっぷり

13日、下北沢B&Bでの大辻都『渡りの文学』イベントは、非常に充実した会になりました。マリーズ・コンデというフランス語圏文学の代表的作家、しかも良い点も悪い点もたくさんあるこの特異な小説家の全体像が、誰にもよくわかるかたちで浮き彫りにされました。

文学研究といっても肝心の文章が良くない本はたくさんありますが、大辻さんの本は非常に端正で読みやすい日本語で書かれています。さすがは工藤庸子さんの弟子。通読してまったく飽きない好著です。

そして対談のお相手をお願いした小野正嗣さんは、作家にして研究者という二重の立場から、コンデの魅力と欠点をあまさず熱情をこめて語ってくれました。そのユーモアのある熱い語りに、一同、感動。

翻訳家のくぼたのぞみさんやフランス語圏文学の立花英裕さん、中村隆之さん、工藤晋さんの質問や発言も、話題をさらに深めてくれました。

聴衆は25人程度? 多くはありませんが、主題を共有するにはちょうどいい人数です。みなさん、ありがとうございました。


2014年1月15日水曜日

「遠いアトラス」

ウェブ連載を始めます。石田瑞穂さん、ぼく、暁方ミセイさんが毎週ひとりずつ連作詩を書いていきます。名付けて「遠いアトラス」。

http://book.mynavi.jp/blog/poem/2014/01/15/190/

ぜひ読んでくださいね。

2014年1月13日月曜日

大仏の変容が

古川日出男の書き下ろし戯曲、蜷川幸雄演出の『冬眠する熊に添い寝してごらん』を見ました。上演時間3時間35分の大作。2頭の犬、2頭の熊が舞台で大活躍する、まったくぼく好みの作品で、強烈におもしろかった。

古川日出男の想像力はここでも日本近代の全体を相手にしています。エネルギー、軍備、開発、野生動物たちの運命。すべてが絡み合い、息つくひまもない展開。鈴木杏は大女優の貫禄、上田竜也も予想をはるかに越えてすばらしい演技でした。

チケットは発売後即時完売、立ち見席も発売されて超満員ですが、キャンセルなども少しはあるようです。直接会場に問い合わせれば、まだ可能性があるかもしれません。

古川日出男はこれから本格的に演劇に帰っていくのかなあ。それもおもしろい。そして蜷川さん以外の誰にも、こんなに荒唐無稽で大掛かりな演出はできなかったでしょう。

大仏が転回したその瞬間、大きな笑い声を立てました。最高です。


2014年1月9日木曜日

下北沢、大辻都、小野正嗣

13日、下北沢のB&Bで大辻都『渡りの文学』刊行記念イベントを開催します。

http://bookandbeer.com/blog/event/20140113_maryseconde/

日本語初のマリーズ・コンデをめぐるモノグラフ。著者の大辻さんと、やはりコンデ論でパリ大学博士号を取得した小説家の小野正嗣さんとの対談。ぼくは司会進行を務めます。

カリブ海フランス語圏文学のゆたかさを実感してもらえる機会になるはず。ぜひいらしてくださいね。

2014年1月5日日曜日

沖縄のみなさん、ぜひ!


『三十三歳のジョバンニ』全文朗読会

ジョバンニ、それは宮澤賢治『銀河鉄道の夜』に登場する、あのジョバンニです。2011年に始まって各地で上演をつづけてきた 朗読劇『銀河鉄道の夜』から生まれた物語。原稿用紙にして50枚のこの小説を、作者自身がソロで朗読します。音楽は佐喜眞淳さんによる三線と鍵盤ハーモニカの即興演奏。福島の沿岸部に降りそそぐ星の光を想像しながら、ぜひひとときの旅をお楽しみください。

*この作品は『ミグラード 朗読劇「銀河鉄道の夜」』(勁草書房)のために書き下ろされました。
**朗読劇「銀河鉄道の夜」は古川日出男による脚本、管啓次郎による詩、小島ケイタニーラブによる歌と音楽をフィーチャーしながら、以上の3人と柴田元幸によって演じられてきました。

【日時】 2014年1月18日(土)19:00~21:00
【出演者】 管啓次郎(詩人、明治大学教授)
【ゲスト】 佐喜眞淳(音楽家)
【場所】 さんご座カフェ(桜坂劇場内)
   〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-10
   098-860-9555
【料金】 2000円(ワン・ドリンク付)
【ご予約】 メールにて承ります。件名を「118日イベント予約」とし、(1)お名前、(2)ご予約人数、(3)メールアドレス、(4)お電話番号をご明記のうえ、sekido@keisoshobo.co.jpまでお申し込みください。
【お問い合わせ】080-3471-5542 (勁草書房編集部、関戸)