Friday 11 March 2011

無事を祈ります

きょうは生田の研究室にいたら、いきなり地震。いつになく長いので廊下に出ると、いよいよ揺れが激しくなる。ラウンジ用のテーブルの下に潜りこむが、椅子が流れるように動いてゆく。少し揺れが弱くなったとき、近くにいた数名に声をかけ、一気に階段を駆け下りて外へ。途中、階段の非常扉が閉まりかかっていたり、壁の一部(?)が落ちていたり。

外に出てしっかり根を張った大きな樹木のそばにゆくと一安心だが、校舎がぐらぐらと冗談みたいに揺れている。隣の梅の木では花がいちめんに揺れている。みんなが外に出て、騒然。それからも余震が続く。

ともかくある程度おさまったところで研究室に戻った。これはひどい。本が思いきり散乱。棚から飛び出したというほどではないが、いい加減に積んであったものはすべて崩壊。建築模型や書類も。床は足の踏み場がない。コンピュータが床の上に。さいわい無傷。

同僚には実験機械が倒れて壊れた人もいて、理工学部としての損害総額は相当なものだと思われる。設備の破壊だけでなく、実験途中のデータが失われたり。

電話が通じないし、電車は停まっているので、1時間ほど歩いて帰宅。こういうときにものんびり犬の散歩をしているおじいさんがいるのがおもしろい。

それから夜にかけて、事態の大きさが報道により徐々にわかってきた。私鉄が泊まっているので駅前のマックとミスタードーナツが満員。所在なく立っている人、多数。タクシー乗り場は6、70人の列。車が出払っているので、5分に1台も来ない。ということは、5時間待ちか。

津波の映像、火災の映像、ぞっとする。東北各地で被害に遭われた方、いまこの瞬間も避難しておられる方に、心からお見舞い申し上げます。

都内の友人たちも、帰宅できなかったり、室内がめちゃくちゃになったりした人は多いと思う。とにかく夜明けまで、がんばって。また書店では本が棚から落ちて大変だと思います。明日以後、後片付けをがんばりましょう。