Tuesday 14 December 2010

23日はAyuoの特別講義!

Ayuo (高橋鮎生)さんの特別講義、いよいよ来週です。まず「樹木」展を見て、それからこちらをどうぞ。大きな会場ですから、みなさんぜひおともだちを誘ってください。よろしくお願いします!

特別講義 Ayuo(音楽家)
「蛇と樹 音楽の歴史的・神話的起源について」

最初の楽器とは何だったのだろう?
弓と矢がそれだったのか?

台湾のある先住民部族は狩猟用の弓を楽器として用いる。音階はペンタトニック・スケール。

ペンタトニック・スケールは地球上に驚くべきひろがりをもっている。アフリカのメロディー、ブルーズ、アイルランドやスコットランドをはじめとするケルト系音楽、そして東アジアの音楽でも。このスケールは神話的・宗教的な意味をおびていた。

古代バビロンの新年の祭儀、ペルシャから中国へのモードの伝播。メソポタミア文明におけるハープの誕生以来の世界音楽の広がりと木製の楽器の多様性(日本の琵琶、中国のピパ、ペルシャのバルバット)を語りつつ、エネルギーの形象としての蛇がもつ象徴的な意味を探り、ギリシャの蛇=女神を題材とする歌「ラミア」他の曲を実演する。

世界音楽の根源と最前線に同時にふれるスリリングな講義です。ぜひお誘い合わせの上、ご聴講ください。

日時 12月23日(木・祝)15:30〜17:30
会場 明治大学生田キャンパス中央校舎6階 メディアホール

(「中央校舎」は生田キャンパス中央に位置する6階だての白い建物。内部は吹き抜けの大きな空間になっています。すぐわかります。)

主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系 
予約不要・入場無料

Ayuo

1960年生まれ。ニューヨークで育ち、小学生のころから60年代後半のアメリカの実験音楽、アート、文学、サイケデリック・カルチャーに強い影響を受ける。8歳よりギターを習い始め、83年以後18枚のソロ・アルバムをアメリカと日本で発表。独自の調弦方法のギター・スタイルを作り、他にもさまざまな楽器を演奏し、古代音楽にみられる世界の繋がりを独自のサウンドで創作しつづけている。音楽・文学・映画・歴史・神話と科学についての執筆の依頼も多い。CDの近作として『AOI』『Red Moon』『絵の中の姿』などが発売されている。最新のCD『dna』は2009年9月25日発売。ホームページ www.ayuo.net