Friday 27 August 2010

『熊 人類との「共存」の歴史』

もう20年前のこと、ぼくはシアトルの大学で、比較文学専攻の大学院生だった。そのころ一緒に授業をとっていた外国人学生のひとりが、ベアント・ブルナー。その後、ノンフィクション作家になったドイツ人の彼の著書『熊 人類との「共存」の歴史』がこのたび翻訳され、出版された。伊達淳訳、白水社。

なんとめでたいことだろう! ベアントはおおよろこび、ぼくもわがことのようにうれしい。ダストジャケットのイラストもかわいい。これはぜひ熟読したい本。

ちなみにぼくは237ページにちらりと登場します。名前の漢字がまちがっているのが、ちょっと残念。

日本は、東京は、新宿からわずか2時間でツキノワグマ地帯に突入する、希有の国。これからも土地を熊と共有しつつ、森を大事に生きていこう。そのためにも、この本をどうぞ。お勧めします。