Sunday 1 June 2008

アフリカ/カリブ

木曜からずっと慌ただしい。慌ただしいことを「泡立たしい」とわざとまちがえていうのもおもしろい。

木曜日は、昨年リバティアカデミーを一緒にやったコンゴ民主共和国出身の宗教人類学者ロジェ・ムンシさんが、法学部の中村和恵さんのゼミにゲスト講師として招かれたので、朝から夕方までつきあう。充実。アフリカの内戦や国境紛争から呪術にいたるまで、たっぷり。その上、ムンシさんの博士論文の主題である日本の隠れキリシタンについても、いろいろおもしろいお話をうかがうことができた。学生たちの反応もよかった。

ロジェに会うたび思うのが、あの広大なコンゴをかつて「私有」していたベルギー国王レオポルド2世のこと。そしていまもアフリカでのあらゆる内戦の背後にある、地下資源を狙う欧米諸国の影。

土曜日は大学院の学内選抜。ついで午後からはリバティアカデミー。そのまえにアカデミーコモンの新領域資料室に寄ると、あいかわらずがらんとしていて、飾り気もなく、ものさびしい。折角の空間、もう少し魅力的な場所に育てたいもの。ここでの自主ゼミ開催なども考えてみようか。

リバティアカデミーはレゲエ博士の鈴木慎一郎さんによるゾンビ論。さすがに丁寧な説明で、いろいろaha!と思うことがあった。民族植物学者ウェイド・デイヴィスのゾンビ研究によると、ゾンビはフグ毒による仮死状態を利用して作られる。それはいいのだが、結局は暗示によって「ああ、やられた、もうダメだ」と思う部分が決めてなのではないか。しかし自分が経験するのも恐いし。仮死状態から生還した私、とか。

ハイチの波がなぜか続く。

土曜の夜にトヨダヒトシの河原でのスライド上映会の予定だったが、雨天のため一週間順延。まだ予約してない人、ぜひどうぞ!